美容学校時代、早めに美容室の雰囲気に慣れておきたいからと、アルバイトをしていました。
初めての美容室でのバイトは、思いの外ハードで、
これから美容師として働けるのかな、と不安になったのをよく覚えています。
働いていたのは、なんの変哲もない街の小さな美容室で、
雇われ店長が一人と、副店長が一人、スタッフが2人くらいのこじんまりとしたお店でした。
皆さんよい方ばかりで、アルバイトをしている間はとてもお世話になりましたし、
今でもたまに集まって飲みに行ったりしています。
アルバイト初日のお仕事は、営業時間中はとにかく技術者がカットした髪の掃除。
本来のアシスタントの仕事は、ロットを手渡したりタオルを洗ったり、
いろいろとやることがあるのですが、初日が結構忙しい日で、
アシスタントの仕事を教えてくれる人が皆さん施術に入ってしまったので、
仕事を教わることができず、とりあえず一日掃除になってしまったのです。
掃除といってもとことん髪を掃いているだけですし、
一時間もしたら飽きてしまって、正直帰りたくなりました(笑)。
でも、学校が終わったあと、17:00~19:00までだったので、
なんとか頑張って営業時間終了。
営業時間終了後は、シャンプーの練習です。もちろんノーギャラです。
店長の頭を練習台にさせてもらって、副店長の指導通りに頭を洗うのですが、
実は私、自分の髪をシャンプーするときって、左右の手を同時に動かして洗っていたのです。
でも、美容室でのシャンプーは、左右の手を交互に動かして洗わなければならなくて、
まずこれがすっごく大変でした。
頑張って左右交互に動かそうとするんですけど、どうしても一緒になってしまうし、
交互に動かせてもぎこちなくて、店長の眉毛の方まで洗ってしまったり、
耳の中にシャンプーが入りまくってしまって、店長が大変なことに……。
他のスタッフのかたは笑っていましたが、結局その日のうちにできるようにはならなくて、
できるようになったのは3日後ぐらいだったように思います。
その後、少しずついろいろな仕事を覚えていって、
それなりにアルバイトとして役に立てるようになったのですが、
美容室での仕事は、何かと中腰になることが多いので、慣れるまではかなり苦労します。
美容学校時代にアルバイトをしておいて、本当によかったです。
これから美容学校に進学しようとされている方は、絶対に学生の家に美容室でアルバイトをして、
アシスタントの仕事に慣れておくことをおすすめします。