私が美容師を目指す決心をしたのは、大学3年の後半でした。
小学生のころから髪型をいろいろアレンジしたりすることは大好きだったので、
リボンをたくさん集めたり、編みこみの練習をしたりと、
同年代の子と比べると、結構オシャレさんな子供時代を過ごしていました。
中学生くらいになって、自分で美容室に通うようになったときに、
「美容師の仕事って楽しそうだな」となんとなく思ってはいたのですが、
自分が美容師になるということは、そのときには想像がつかなかったです。
美容師に限ったことではないのですが、例えば漫画家のお仕事って、
自分は漫画が大好きでよく買って読みますが、その漫画を書くことを、
職業としている、ということがなんとなくイメージがつきにくいんですよね。
美容師も、実際に仕事にしている人がいることは理解できるけれど、
自分が美容師として働くということが、当時はイメージしにくかったのだと思います。
そんな感じで高校、大学と進んで行き、毎日楽しく暮らしていました。
相変わらずヘアアレンジをすることは好きでしたし、前髪くらいは自分でもカットしたり。
シャンプーやトリートメントなどにこだわるのも楽しくて、美容室に行ったときには、
ヘアスタイリストさんにいろいろなおすすめの製品を聞いたりするのが常で、
髪に関する知識を増やしていくのもとても楽しかったですね。
美容師を目指そう!と思ったのは、友人に紹介してもらった美容室に行ったのがきっかけでした。
美容室を紹介してもらったというより、友人の先輩がすごくスタイリングが上手なので、
よかったら行ってみたら、とヘアスタイリストさんを紹介していただいたんです。
お店で待っていてくれたスタイリストさんはすごく美人で、
腰までの長い髪を個性的に巻いていて、ファッションもすごくおしゃれで印象的な方でした。
その日はカラーとパーマのどちらもお願いしていたので、
ゆうに5時間くらいはお店にいたため、ヘアスタイリストさんとすごくいろいろな話をしました。
その方はメイクもやってらっしゃるとのことで、メイクの話やヘアの話はもちろん、
ファッションについての話などもたくさんして、
その会話の中で「美容師になったきっかけ」についての話になったんです。
その方は、短大を出て一度OLとして就職したのですが、どうしても美容師になりたくて、
25歳から専門学校に通って美容師になったのだそうで、かなり大変だったけど、
夢がかなったことにすごく満足しているし、仕事がとても楽しいとおっしゃっていました。
私と同じように、大学までは、美容師の仕事ってステキだな、と思ってはいたものの、
自分が美容師として働いているイメージがつかず、一度はOLとして就職したのだそうです。
でも実際に就職してみて、本当は自分は美容師になりたかったんだ、ということを痛感して、
何度も何度も考えた末に、OLをやめて美容師になる決心をしたのですって。
その話を聞いた時に、これまで美容師として自分が働いているイメージが
つきにくかったのですが、一気にイメージが湧いてきました。
専門学校でどのような勉強をするかとか、細かい話をたくさん聞けたことも、
イメージが膨らんできた理由かもしれません。
とにかく、「私もやってみたい」と素直に思えたんです。
そこからはもうトントン拍子に進んで行き、大学卒業後はめでたく美容学校に進学できました。
美容師になるという決心をしてから、本当はすぐにでも美容学校に行きたかったので、
大学はやめてしまってもいいと思っていたのですが、
美容師になりたいと両親に相談したところ、絶対に大学は卒業しなければならない、
と言われて、大学は卒業することになりました。
美容学校への進学の条件が、大学を卒業することだったんです。
一年ちょっとの時間は、美容学校へ行きたい私にとってはかなり長く感じましたが、
卒業できたことは自分の自信にもつながりましたし、よかったなと思います。
そんなこんなで、無事美容学校への進学を果たし、
今は毎日一生懸命勉強や練習を頑張っています。
美容師になりたいとちょっとでも考えている方には、
ぜひ実現していただけたらいいなと思います。美容学校の勉強はとても楽しいですよ!