どうしても思ってしまうこと
大学を卒業してから美容学校に進学したことに後悔はまったくありませんが、
やっぱり「もっと早くから美容師を目指していたらよかったのかな」
ということもチラホラあります。
一番大きいのはやはり年齢の問題です。
最近は美容師も学歴社会になってきているといわれているので、
大学を卒業してから美容学校に行くことはよいことだと思うのですが、
やはりスタートが遅れてしまうと、年齢がずっと下の子が先輩となりますので、
上下関係が不安だなと思うことがあります。
例えば高校を卒業してから美容学校に進学した人と、私のように大卒で進学した人とでは、
4年の差があります。美容室に就職してからの4年の差というのはかなり大きいようです。
私が日頃お世話になっているヘアスタイリストの方は、
短大卒業後に一度就職してから美容学校に進学したので、
やはり5年くらい遅れて美容師デビューをしたために、
自分より5、6歳年下の人がすでに一人前のお仕事をしている中、
アシスタントとして働くことに、多少なりとも辛さを感じることがあったそうで、
この点は今後の不安要素の一つ。
わきあいあいとしたお店であれば問題ないようですが、
上下関係が厳しいお店だとかなりきついらしいですし、
美容師の中には、中学を卒業してすぐに美容学校に進学して、
美容師として働いている人もいるので、そうなるとよりキャリアの差が大きくなります。
中卒ですぐに美容師として働きはじめ、並行して通信制の美容学校で勉強しながら
資格をとった人と比べると、それこそ7年くらいの差が出てしまうことになるので、
7歳下が先輩になるというのは抵抗を感じてしまいそうです。
まだ実際に働いたわけではないので、なんともいえないのですが、
自分よりかなり年下の人から指示をされたときに、
素直に受け止めることができるかな、とちょっと考えてしまいますね。
体力的な問題もあるかも
美容師の仕事は、就職したあとはしばらくアシスタントとして働きながら、
カットやロット巻きの練習をして、ハサミをもつことを認められてから、
実際にお客様の髪をカットすることになる場合がほとんどです。
それまでは、カットしたときに出た髪を掃除したり、シャンプーをしたりという仕事が
多くなりますので、中腰で仕事をすることがとても多いのだとか。
大卒くらいの出遅れならまだいいのですが、美容学校の中には40歳くらいの方も
いらっしゃいます。朝早くから仕事に出て、閉店後はカットの練習を毎日のようにするので、
帰りは夜中になってしまうこともしばしば。美容師になるための出足が遅いと、
体力的にも厳しくなってくるようです。
何事も、早めに準備することが望ましいですが、美容師も例外ではありません。
美容師になりたいなと思い始めたら、できるだけ早く準備を始めたほうが、
キャリア的に出遅れることもありませんし、体力にも余裕があります。
これらの点を加味して、進学を決定するのも大切なことですね。

