美容師資格の国家試験に向けた勉強の工夫

試験勉強

勉強を効率化するには“順序”が大事

美容師国家試験の勉強って、やることが多くてどこから手をつけたらいいのか迷いがちですよね。私も最初はテキストを順に読み進めていたんですが、それだけでは全体の流れがつかめず、あまり効率的とは感じませんでした。

そこで私がまず取り入れたのは、過去問をざっと見て、どんな出題形式なのか、よく出るテーマは何なのかを確認することでした。出題傾向が見えてくると、優先して取り組むべき分野が分かって、勉強の流れがつくりやすくなります。そこから得意な分野を先に進めると、気持ちが乗ってきて、自然と学習が進みました。

苦手な分野は、試験直前に詰め込むのではなく、ある程度基礎を固めたうえで時間をかけて向き合う方が、理解が深まりやすかったです。

実技の練習に関しては、「自分がやりやすい方法」だけで進めるのではなく、「試験で評価されるポイント」を意識することが大切です。例えば、私は鏡を使って姿勢や左右のバランスを確認したり、タイマーを使って一定時間内で作業を終えるよう工夫していました。同級生と見せ合いながら練習すると、気づけなかった点を教えてもらえることもあって、良い刺激になりました。

集中力をキープするには環境づくりから

集中が続かないのって、自分の意志の弱さよりも、環境に原因があることが多いと思います。私は、まず勉強スペースを整えるところから始めました。机の上には勉強に必要なものだけを置いて、照明は白っぽい光に。スマホは別の部屋に置くようにして、通知に気を取られないようにしていました。

集中力をキープする方法として、私は「25分集中・5分休憩」を繰り返すポモドーロ法が合っていました。とくに暗記科目との相性が良く、短時間でも集中して取り組めた感覚があります。小分けに取り組むことで、時間がない日でも勉強のリズムを崩さずに済みました。

どうしても集中できない日は、単語カードを見たり、アプリの一問一答を活用したりして、気持ちを軽く動かすことから始めていました。私は通学の電車で音声教材を聞くことも多くて、そういう“ながら学習”が意外と頭に残りやすかったです。

スケジュール管理で「なんとなく不安」を減らす

美容学校では、授業や実習で1日があっという間に過ぎてしまうこともありますよね。私も「今日は何も勉強できなかった…」と落ち込む日が続いた時期がありました。でも、予定を“書き出す”ようにしてから、気持ちがぐっとラクになったんです。

特に効果的だったのは、試験日から逆算してスケジュールを立てる方法です。「何月までにこの範囲を終える」「この週は過去問中心にする」など、ざっくりでも道筋が見えると不安が減ります。私は月ごとに目標、週ごとに中間目標、そして日ごとのタスクに分けて進めていました。

実技練習も、学校の時間だけに頼らず、毎日少しずつ手を動かすようにしました。「1日15分でも続ける」と決めておくと、習慣として身につきます。完璧なスケジュールを立てるより、実際にやってみて調整しながら柔軟に続ける方が、無理なく勉強を続けられると感じました。